パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(7532)について分析
いわゆるドン・キホーテを運営している企業です。
『ドンキは安いものから高いものまで売っていますけど、平均単価は350円と非常に低い。そのうち70円が、私たちの会社の人件費や配送費などのコストです。我々は350円の商品を70円でお客さまの元に届けているわけですね。一方で、Eコマースを運営する企業は、同じものを販売した際に、ピッキング、パッキング、デリバリーを70円のコストで完結できません。』
『一般的にEコマースは、ネット販売だから低コストだと思われていますが、あくまでもそれは、ある単価以上の話です。
逆にある単価を下回ると、急にコスト比率が高くなる。結果的に別途、配送料をもらう必要があり、お客さまも350円の商品には払いません。
商品単価350円のエリアは、アマゾンの脅威には晒されない。むしろ、ポジティブなアマゾンエフェクトを享受できています。
Eコマースの影響で他の小売業が廃業していき、かつては獲得できなかった物件が格安で出回るようになった。アマゾンや楽天に頑張っていただいたおかげで、いっぱい好立地の居抜き物件が空きました。
さらに、ずっと苦労してきた優秀な人材の獲得もできるようになっています。』
業績・財務
単位:百万円 | |||||
2015.6 | 2016.6 | 2017.6 | 2018.6 | 2019.6 | |
売上高(連) | 683,981 | 759,592 | 828,798 | 941,508 | 1,328,874 |
営業利益 | 39,103 | 43,185 | 46,185 | 51,568 | 63,110 |
経常利益 | 40,160 | 43,797 | 45,523 | 57,218 | 68,240 |
当期利益 | 23,148 | 24,938 | 33,082 | 36,405 | 48,253 |
1株利益 | 294.18 | 157.76 | 209.18 | 230.14 | 304.93 |
1株配当 | 40 | 22 | 26 | 32 | 40 |
株価 | 5210 | 3780 | 4260 | 5320 | 6840 |
終値 | |||||
配当利回り | 0.8% | 0.6% | 0.6% | 0.6% | 0.6% |
順調に右肩上がりです。
チャート
株価と1株利益関係
2015.6 | 2016.6 | 2017.6 | 2018.6 | 2019.6 | ||
株価 | 5210 | 3780 | 4260 | 5320 | 6840 | |
終値 | ||||||
1株利益 | 294 | 158 | 209 | 230 | 305 | |
株価÷1株利益 | 17.7 | 24.0 | 20.4 | 23.1 | 22.4 |
PER20倍強となかなか高いです。
これから小売業データをあつめて、適正PERを探していきたいと思います。