リクルートホールディングス(6098)について分析
(有識者見解)
B2Bのリクルート+三菱UFJ銀行 VS B2CのYahoo+LINEの対決の構図のように見えますね。
三菱UFJ銀行の思惑としては、アカマイ・テクノロジーズと共同で開発したブロックチェーンを用いた決済ネットワークのGO-NETを利用させたいのだと思います。
決済の場合、加盟店を開拓するアクワイアラ、消費者を開拓するイシュア、VISAやMastercardのような国際ブランド、決済ネットワークの4つのプレーヤーが主に関わっています。
このうち、リクルートはアクワイアラを担っており、三菱UFJ銀行は決済ネットワークを提供したいのだと思います。更に、三菱UFJ銀行は、あわよくば、自らの決済ブランド「MUFGコイン」を拡大したいのだと思います。
しかし、リクルートからすると、顧客のカバー率から考えて、三菱UFJ銀行だけに絞る必要はなく、他の銀行グループにも声を掛けていくかもしれないです。
アペイは手数料に専用端末も必要で、QRコードを読み取るだけのペイペイなどよりも導入コストがかかるとみられる。中小店舗がペイペイやLINEペイだけを導入するようになれば、決済情報を取得することはできなくなる。顧客データを集めることで課題解決につながる新たなサービスを提供し、収入を増やしてきたモデルが崩されるかもしれない。
業績・財務
単位:百万円 | ||||||
2015.3 | 2016.3 | 2017.3 | 2018.3 | 2019.3 | ||
売上高(連) | 1,299,930 | 1,588,623 | 1,941,922 | 2,173,385 | 2,310,756 | |
営業利益 | 122,499 | 114,032 | 193,513 | 191,794 | 223,090 | |
経常利益 |
|
119,336 | 198,929 | 199,228 | 239,814 | |
当期利益 | 69,702 | 64,535 | 136,654 | 151,667 | 174,280 | |
1株利益 | 127.79 | 114.28 | 243.99 | 90.79 | 104.31 | |
1株配当 | 47 | 50 | 65 | 23 | 28 | |
株価 | 1250 | 1145 | 1893 | 2644.5 | 3161 | |
終値 | ||||||
配当利回り | 3.8% | 4.4% | 3.4% | 0.9% | 0.9% |
順調に右肩上がりです。
チャート 3か月・5年・10年
2019.12.02現在の株価 3,969
こちらもきれいに右肩上がりです。
株価と1株利益関係
2015.3 | 2016.3 | 2017.3 | 2018.3 | 2019.3 | ||
株価 | 1250 | 1145 | 1893 | 2644.5 | 3161 | |
終値 | ||||||
1株利益 | 128 | 114 | 244 | 91 | 104 | |
株価÷1株利益 | 9.8 | 10.0 | 7.8 | 29.1 | 30.3 |
PERが30倍を超しましたね。
今は高く買えません。安くなれば検討します。